文化伝承叢書

「文化伝承叢書」発刊の趣旨

世界に冠たる日本の職人技も、いにしえから連綿と伝えられた知恵も、すべて人間の生きる力から生まれてきたものです。

生きる力は、何事にも一所懸命に取り組み、進歩・発展をはかるときにより強く生まれてきます。その力から生まれた輝きを、私たちは文化ととらえます。創造された文化は、人と人とを繋ぎながら豊かに広がり、人々の心の芯まで照らしてきました。

「ありがとう文化創造企業」を目指して。

笹氣出版は、その輝きを見い出し、言葉の力を信じて、より多くの人々に伝えることを業務としてお客様に支えていただいてまいりました。

創造の秘密は生きる力のなかに息づいていると確信します。人間が刻んだ念いに光をあて後世に残すために、私どもは、ここに「文化伝承叢書」を発刊いたします。知恵の足跡をたずねることは、人生に新しい未来を呼び起こすことを信じて。

創刊号は、文字を記し伝承する材料として発達した和紙を取上げました。紙漉き職人として伝統の白石和紙の復興に超然と挑んだ遠藤忠雄さん。彼はひたむきに風土に根を張り、生長し、新たな生命を結晶させたのです。

人生は一冊の本。

それぞれの「私」がまことに生きることを願って、笹氣出版はこれからも「ありがとう文化創造企業」として真理を求め、文化をはぐくみ伝承してまいります。

この叢書で、あなたの心に新たな息吹を感じていただければ幸いです。

2003年 早春   笹 氣 幸 緒
(創刊時に掲載した発刊の趣旨)

書籍詳細

タイトル 文化伝承叢書7 吾ら、生涯一染職人なり new
七郷堀流れる南染師町「永勘染工場」
紹 介 文

「職人であれ! 商人であれ!」

のれんを守るため、のれんに甘えず。
生涯をかけて手しごとの技を磨いた染師町の職人たち。七郷堀の水は四百年の時をこえて共に流れる。
仙台藩 藩祖伊達政宗公の隊列を絢爛豪華に飾った幟旗(のぼりばた)。それらを整える役目を担った染師たちの歴史を南染師町の「永勘染工場」の職人たちの姿を通して追う。
文化伝承叢書 第7弾。

発 行 日 2015年3月17日
規   格 A5判/218ページ
定   価 2,160円(税込)

タイトル 文化伝承叢書6 雄勝硯 
遠藤盛行・弘行 父子の念い
紹 介 文

雄勝の玄昌石に惚れこみ、秘かに硯をつくりつづけた
石掘・遠藤盛行は、苦しみを昇華し、業を磨き、ついに
「まことの花」を咲かせて硯職人となった。

東京駅舎のスレートにも使われた雄勝の玄昌石。
その玄昌石に魅せられた父子に震災がもたらす不思議な縁。
そして、震災から立ち上がり、雄勝硯にかける親子の軌跡をこの一冊に纏めました。

発 行 日 2013年7月5日
規   格 A5判/194ページ
定   価 2,160円(税込)

タイトル 文化伝承叢書 特別編 妝匣の本質 
ひたむきに生きる、刷匠たちの念い
紹 介 文

いつも新しい活字で、美しい文字で、本を届けたい

愚直に信念を貫き通した刷匠(すりたくみ)たち。星の数ほどの「活きた字」が笹氣から飛び立ち、創業90年を迎えた今もこれからも、考える人と知る人の架け橋となり心を繋いでいきます。
言葉の力を信じて! クリエイティブに活きるために!

発 行 日 2012年5月31日
規   格 A5判/330ページ
定   価 2,160円(税込)

タイトル 文化伝承叢書5 鐵と焱と魂と 
[刀匠]九代目 法華三郎信房
紹 介 文

平安時代後期、奥州平泉の地で力を発揮した舞草鍛冶・法華三郎
一門は、千年の時を超えた今も先祖伝来の技をつないでいる!!

奥州古鍛冶・法華一門の技術を継承する刀匠、九代目法華三郎信房。 今なお日本人の、武士の魂として象徴される日本刀。鐵と向き合い、焱と共に生き、その魂を刀身に込める。
本書では、古より受け継がれし伝統技術継承に心血を注ぐ刀匠の人生を描く。

発 行 日 2010年11月15日
規   格 A5判/194ページ
定   価 2,160円(税込)

タイトル 文化伝承叢書4 錺金具の耀き - 鐵を育む -
[仙台簞笥]金具職人 八重樫榮吉
紹 介 文

鐵の癖を知り 鐵を生かす
「金具のなり」を育てるのが 「職人の手」だ

逞しさと鮮やかさ、そして奥深さ
木と漆と金具との悠然とした調和が
存在感を導き出す
八重樫榮吉の手が、鐵を育み、
簞笥という小宇宙に新たな生命を宿す
崇高なまでの心と技が、未来の継承者に語りかける

発 行 日 2007年2月22日
規   格 A5判/176ページ
定   価 2,160円(税込)

タイトル 文化伝承叢書3 漆工は樹木の文化である
[鳴子漆器]澤口悟一・澤口滋の託言
紹 介 文

本物のみが放つ光には 決してゆらぎがない

樹木と樹液に 数十回もの手仕事を重ねて
作られる漆器は 作る者と使う者とが
同じ心で生きた社会風土から生まれた。
本物のみが放つ光には決してゆらぎがない。
鳴子の自然と 着実なる人の歩みによって
創り出される器には
職人の誇りと伝統が息づいている。

発 行 日 2007年2月12日
規   格 A5判/216ページ
定   価 2,160円(税込)

タイトル 文化伝承叢書2 四世 針生乾馬語り
堤焼 四世 針生乾馬
紹 介 文

人間を磨け。
人間がそなわらないと見てくれだけのやきものになる

江戸の始めより伝わる堤焼。安政五年に六世尾形乾山より「乾馬」の陶号を拝命し、「乾山秘書」が伝わる堤焼乾馬窯は四〇〇年の歴史がある。職人としての心・技・体が十二分に表現された本書は、その歴史にスポットをあてた初めての書である。焼物と対峙する情熱のみならず、そこに息づく一人の人間としての姿には畏敬の念を抱かせる。

発 行 日 2005年1月15日
規   格 A5判/178ページ
定   価 2,160円(税込)

タイトル 文化伝承叢書1 紙の手技
白石和紙 遠藤忠雄
紹 介 文

「神の手」をもつといわれた紙漉き その思考と技の源流をたどる

手で考え紙を漉く男、紙漉き職人・遠藤忠雄。
みちのく紙に代表される郷土の紙の文化をたどり、世界の紙の起源に学び、本物の和紙作りに賭けた果敢な人生。「神の手」と賞賛された彼の技と思考の源流をたずねる。
本物とは何か、本当にいいものとは何か、本物志向の現代人必読の書。
没後六年にして、初めて刊行する最初で最後の貴重な一冊。

発 行 日 2003年3月13日
規   格 A5判/188ページ
定   価 2,160円(税込)
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