会長挨拶

第3回日本臨床薬理学会北海道・東北地方会
会長 稲野彰洋
(福島県立医科大学 医療研究推進センター/附属病院 臨床研究センター)

第3回日本臨床薬理学会 北海道・東北地方会 会長:稲野彰洋

2017年度から開始しました北海道・東北地方会は、第3回を福島市にて2019年6月8日(土)に開催させて頂くことになりました。AMEDによる集約的なFundingと成果管理、臨床研究法導入による管理基準の向上、免疫チェックポイント阻害剤やCART治療などの新規治療概念の出現など、わずか数年間でも、大きな変化の中に自分たちはいることを実感します。
約20年前はICH-GCP導入の黎明期にあり、「新GCP」と格闘していた先人がいました。私たちの地域では、臨床薬理学を主眼に据えた大学講座・研究室が少ないために、臨床研究・治験などへの参加・業務を通じて臨床薬理学、創薬科学に実践的に触れていくことが多いです。地方会は、貴重な学術的な振り返りを近しい場所で、近しい仲間と共有できる絶好の機会です。瑞々しい果物の香る季節の福島にご参集ください。

今回のテーマを「安全性を考える」としました。福島は2011年3月の東日本大震災とそれに続いた原子力発電所爆発による放射性物質拡散地域として問題対応を続けています。実は約20年前に発生したBSE問題は、現在の福島が抱える放射線に関する議論と多くが共通します。BSE問題からの学びを、今の臨床薬理の学びや活動に投影できれば、と考えました。
試験薬概要書、添付文書、同意説明文書、研究計画書、クリニカルパスなど、私たちが臨床薬理学・創薬科学の現場で使う安全性に関するコミュニケーション文書があります。被験者さんを含め、目の前の“My Patient”を念頭に、一緒に安全性を考えていきたいと思います。

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